"晴れバンド"SPECIAL OTHERS、ゆる楽しいパフォーマンスで太陽を呼ぶ

雨脚も弱まり、湖畔を覆う厚い霧も晴れてきた頃、SPECIAL OTHERSがMt.FUJI STAGEに登場した。オーガニックで豊かな音楽性でロック好きの耳をもとらえている彼らのもとに、マキシマム ザ ホルモンの激しいライブでエネルギーを燃焼した人々が、くつろぎを求めるように(?)続々と集まってくる。そんな雰囲気を察知してか、メンバー4人は穏やかな笑みを浮かべながらゆったりとした足取りでステージに姿を現した。
ライブは、親しみやすいイントロのフレーズが印象的な「STAR」からスタート。オーディエンスは思い思いに体を揺らし、踊り、自分たちのペースでライブを作り上げていく。小難しさは一切ナシ。ひたすら気持ちのいいサウンドを4人が鳴らしている姿は、観ている側の気持ちを徐々に高揚させていった。
「初めてのSWEET LOVE SHOWERです。最後まで楽しんでください!」という言葉の後に続いたのは「Night paradice」。シャボン玉がふわふわと宙を舞う中、少しハードな展開の楽曲で攻めていく。スペアザ流のファニーなアレンジが光る「Mambo No.5」では、厚みのあるベースが楽曲を積極的にリード。そして、ライブのマストナンバー「AIMS」が始まれば、フィールドの興奮は最高潮に。タオルを回す人、両手を挙げつつ歓声をあげる人、誰もがその空間を共有し、幸福を感じていることが肌で感じられた瞬間だった。
MCで「後ろのほう晴れてきませんか?俺たちがいると晴れるんですよ」とドラムの宮原が口にすれば、「俺らがいると晴れるんで、ここにフェスの主催者の人がいたらぜひ呼んでください」とキーボードの芹澤がアピール。まだ富士山を拝むことができない観客のために、宮原はかぶっていた三角帽を指し「この帽子を富士山だと思って見てください」と口にして笑いを誘った。
キラキラした鍵盤の音が心をときめかせる「Laurentach」が披露される頃には、霧もすっかり消えていた。音に身を委ねるだけで心が満たされるような音楽は、どこにでもありそうでたぶんそれほど多くはない。SPECIAL OTHERSは雨模様だった山中湖に太陽を呼び込んだだけでなく、観客の心を満たし、そして晴れやかにしてくれた。

M-1.STAR
M-2.Night paradice
M-3.Mambo No.5
M-4.AIMS
M-5.Laurentech
