フィールドを鮮やかに彩った
秦 基博の弾き語りステージ

日差しも本格的に強くなり始めた12時近く、Mt.FUJI STAGEに秦 基博が登場した。
広いステージに1人で現れた彼は、会場の広さと自分の声を確かめるように伸びやかな声でウォーミングアップをした後、一躍"秦 基博"の名を世間に広めたヒット曲「鱗(うろこ)」のイントロをつま弾き始める。涙を呼び起こすその包容力ある歌声と素朴なギターのハーモニーは、たちまちフィールドに浸透。オーディエンスは身じろぎもせず、CDでは決して味わうことのできない立体感ある声に聴き入った。
「どうも、秦 基博です! お元気ですか? 気持ちいい天気に負けないように、皆の元気を見せてください!」と挨拶し、観客のテンションを上げるようにアップテンポチューン「キミ、メグル、ボク」を熱演。この曲では観客の手拍子がパーカッションの役割を果たし、アーティストとオーディエンスとの一体感が生まれる場面を目にすることができた。
続いてスペースシャワーTV開局20周年を記念して作られたアニバーサリーソング「サークルズ」について「(楽曲の)テーマは音楽を通して出会うというものだったんですけど、それを作ったときのイメージはこんな青空とちょっとある感じで。皆と音楽と触れあっている場面をイメージしていた」と語り、「サークルズ」を歌い上げた。
スローテンポのバラード「プール」をしっとりと聴かせた後は、ブルージーな「赤が沈む」でハードな顔を覗かせる。最後は「この曲は夏の情景を僕のフィルターを通して切り取った曲なんですけど、残暑のテーマソングとして採用していただきたいということで歌います」と茶目っ気たっぷりにアピールすると、8月にリリースされたばかりの新曲「Halation」披露。熱さを吹き飛ばすような清涼感ある声とグッドメロディで灼熱のフィールドを涼やかにクールダウンした。
弾き語りというスタイルで初の「SWEET LOVE SHOWER」に臨んだ秦。しかし弾き語りというシンプルな形だからこそ際立つ秦の魅力には、誰もがノックアウトさせられたことだろう。ライブ終了後に響きわたったさざめくような拍手と口笛が、それを物語っていた。

M-1.鱗(うろこ)
M-2.キミ、メグル、ボク
M-3.サークルズ
M-4.プール
M-5.赤が沈む
M-6.Halation

