LIVE REPORT

SWEET LOVE SHOWER 2011 終了しました


ほぼ終日通して快晴に恵まれた「SWEET LOVE SHOWER 2011」2日目が無事に終了。合計20組のアーティストの競演をサンボマスターの熱いライブとやついいちろうの爆笑クロージングDJが締めくくり、終演後にはたくさんの花火が打ち上げられました。

素晴らしいライブを披露してくれたアーティストの皆さん、ご来場いただいた皆さん、本当にありがとうございました。次回「SWEET LOVE SHOWER 2012」でまたお会いしましょう!


Photographs by
上飯坂 一
菊池 さとる
釘野 孝宏
古溪 一道
後藤 淳
平沼 久奈
広川 智基
(50音順)

やついいちろう(CLOSING DJ)


サンボマスターのステージで全ライブアクトが終了した「SWEET LOVE SHOWER 2011」。しかし、まだ物足りないというオーディエンスのために、スペシャブースではやついいちろう(エレキコミック)によるCLOSING DJが始まった。


毎回異様な盛り上がりをみせるやついのDJパフォーマンスだが、今夜はももいろクローバーの「行くぜっ!怪盗少女」からスタート。さらに昨日出演した岡村靖幸の「だいすき」を振り付きで踊るなど、"スペシャライク"な選曲で盛り上げていく。容赦なく繰り出されるキラーチューンを浴びた観客は、ぬかるんだ地面をものともせず、歌ったり踊ったりと、思い思いの形でDJタイムを楽しんだ。


DJ終盤戦では、ゲストとしてIMALU、「爆裂エレキングダム!!」の国王、「スペチャ」のVJぺっちゃんも登場。DJやついはスペシャルコラボも挟みつつ、最後までアッパーチューンを投下してイベントのフィナーレを飾った。

サンボマスター


2日間にわたって行われた「SWEET LOVE SHOWER 2011」もいよいよフィナーレへ。今年の「SWEET LOVE SHOWER」を締めくくるのはサンボマスターだ。オープニングSEのゴダイゴ「モンキー・マジック」が鳴り響く中、メンバー3人がステージに現れ、山口隆(Vo, G)は「SWEET LOVE SHOWERのこの年の大トリを務めさせていただきます! これより後はライブがねえわけだ、最後の最後の最後の力をみんな貸してくれ!」と絶叫。1曲目「青春狂騒曲」へ突入した。


山口のテンションに負けじとオーディエンス全員が踊り狂い、激しくジャンプする。早くも「ロックンロール!」コールが起こる中「世界をかえさせておくれよ」では、近藤洋一(B)、木内泰史(Dr)が湖畔を揺らすビートを響かせ、フィールドのテンションをさらに上昇させる。ここで山口は「サンボマスター以外で出した曲歌っていいかい?」と観客に問いかける。「ここから300kmぐらい北にいったとことろが俺の故郷の福島なんだ。福島は今大変なことになっている。みんなも自分の故郷のことを思って聴いてくれ!」と叫び、山口を含めた福島県出身アーティストによるユニット・猪苗代湖ズでリリースした「I Love You & I Need You ふくしま」を熱唱する。穏やかなアコースティックアレンジの原曲から一変し、情熱的なロックチューンに生まれ変わったこの曲を、3人はすさまじいテンションで演奏した。


後半ではサンボマスターならではの、熱く感動的なロックンロールを連発する。「世界はそれを愛と呼ぶんだぜ」では見知らぬオーディエンス同士が笑顔を交わしながら入り乱れて飛び跳ね、彼らの力強くも美しいサウンドを楽しんでいた。そして最後の曲は「できっこないを やらなくちゃ」。山口は「ロックンロールは何かを変えられると思ってる。君たちだってそう思ってるだろう!」と叫び、近藤と木内と共に全身全霊でのパフォーマンスを繰り広げる。彼らの熱い気持ちを受け取った観客も、全身全霊でその声に応えていた。


3人がステージを去ってすぐさま起こったアンコールに応え、メンバーもすぐさまステージへ戻ってくる。山口は「今日最高でした、ありがとう。みんなのおかげでえらいことになった。大トリってこんなすごいのかってびっくりした(笑)」と挨拶し、2日間計40組のアクトを締めくくるラストチューン「歌声よおこれ」のイントロを鳴らした。"愛と平和"を恐ろしいまでの勢いで表現し続けたサンボマスターとオーディエンス。お互いを称えるように、山口は「山中湖、ありがとう!」と絶叫し、フィールドからも名残を惜しむかのように拍手と歓声がいつまでも続いていた。

毛皮のマリーズ


陽の落ちたMt.Fuji stageに登場した毛皮のマリーズは、志磨遼平(Vo)の「8月が終わるぞー!」の声を合図に「ボニーとクライドは今夜も夢中」からライブをスタートさせた。富士山富士夫(Dr)が繰り出すビートに乗せて、越川和磨(G)が低い姿勢から艶のあるギターリフを響かせる。


続く「REBEL SONG」では観客にコーラスを、「BABYDOLL」ではハンドクラップを求め、フィールドとの一体感を強めていく志磨。そして「僕たちの今一番新しいナンバーを聴いてください。こんな素晴らしい夜にぴったりのナンバー!」と紹介して、9月7日リリースのニューアルバムに収録されるミディアムチューン「HEART OF GOLD」を披露した。


越川のアルペジオから始まるヒットシングル「Mary Lou」で、会場を一気に盛り上げたあとは、栗本ヒロコ(B)がボーカルをとる「すてきなモリー」へ。志磨は自由なアクションとコーラスで観客へのアピールを忘れない。続く「ビューティフル」では、志磨の真摯なメッセージが観客の心を打ち、フィールドはひときわ大きな拍手に包まれた。


ラストを飾ったのはゴキゲンなロックンロールラブソング「コミック・ジェネレイション」。大きな手拍子と「ナナナ」の大合唱を受けて、志磨はステージ上を縦横無尽に動き回り、「ありがとう! 愛してます!」と絶叫。熱狂的な拍手と歓声を浴びながらMt.Fuji stageのトリを見事に務めあげた。

セットリスト
01. ボニーとクライドは今夜も夢中
02. REBEL SONG
03. BABYDOLL
04. HEART OF GOLD
05. Mary Lou
06. すてきなモリー
07. ビューティフル
08. コミック・ジェネレイション

[Champagne]


Forest stage、2日間のラストを飾った[Champagne]のライブには、多数のオーディエンスが集結した。オープニングSEが鳴り響くと、熱狂的なファンが一斉に前方へ押し寄せ、1曲目に演奏されたのは「For Freedom」。複雑に展開するリズムに合わせてオーディエンスは拳を挙げ、川上洋平(Vo, G)の妖艶なボーカルと激しいギターサウンドに酔いしれる。川上と磯部寛之(B)、白井眞輝(G)が鳴らすイントロのフレーズで大歓声が起こった「Rocknrolla!」で会場はさらにヒートアップ。間奏では川上が「2日間お疲れさまでした! まだまだ暴れ足りないでしょう?」と観客を煽る一幕もあった。


続いてバンドは最新シングル「言え」を披露する。庄村聡泰(Dr)の表現力豊かなドラムと疾走感にあふれたメロディラインが絡み合い、川上も伸びやかな声を響かせる。変拍子のイントロから始まった「Cat 2」では川上の煽りに応えてオーディエンスがハンドクラップ。サビでは激しいモッシュも起こり、会場のテンションは高まる一方だ。「city」では轟音ギターと重低音のビート、苦しい思いを叫ぶボーカルが重なり、唯一無二の世界を生み出していた。


「今日は最高の1日です、どうもありがとう」と川上が挨拶。「スペースシャワーTVは僕が10年前にシリアから帰国したとき、日本の学生にいじめられないようにと音楽番組をいつも観てお世話になっていたんですけど。現実的な話、やっぱり10年経つと消えていくアーティストとかもいます。[Champagne]も10年後にはここにいないかもしれません。いや、いないと思います」と話すと、オーディエンスからは悲しそうな声が上がる。すると川上は「それは世界に出ていくからです。観られるうちに観といてください」と言い放ち、大歓声を浴びた。そんな彼らのラストチューンは「You're So Sweet & I Love You」。ファンへの愛とこれからも前に突き進む意思を感じさせる圧巻のナンバーで、Forest stageの全アクトが終了した。

セットリスト
01. For Freedom
02. Rocknrolla!
03. 言え
04. Cat 2
05. city
06. You're So Sweet & I Love You

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