2012/09/01 18:06星野源
のほほんとした星野源ワールドは、直前のリハーサルから既に始まっていた。「これリハーサルだからね。そんなに真剣に聴かなくて大丈夫だよ」「あーあー、星野です。あっどうも、はじめまして」「一応段取りとして一旦引っ込むんで。すぐ帰ってくるから!」と、オーディエンスにまるで友達のように語りかける。その後の本番は「いい感じに暗くなってきたんで、今日は暗い曲をいっぱいやって帰ります。よろしくお願いします」とゆるく挨拶する。この温もりや親しみやすさこそ、彼が多くの人を惹きつける理由だろう。
今回の星野のステージは、豪華なバンドも見どころ。伊賀航(B)、伊藤大地(Dr)のリズム隊に加え、3曲目「営業」の前には高田漣(PedalSteel)が、4曲目「パロディ」の前には4人構成のホーンセクションが呼び込まれ、奏でるサウンドはどんどん厚みを増していった。
ちなみに星野はステージ上のメンバーを紹介し、最後に「"客"というパートの、サカナクション山口一郎」とステージ袖で観ている親友を付け加えた。さらに、このとき降り出した大雨について「絶対あの人のせいだと思う!」と言い放つ始末だ。
後半、非常に強い雨の中、星野は雨音に負けじと普段以上に力のこもった歌声を響かせる。観客も体力を奪われてもなお、食い入るようにステージを見つめる。星野がオーディエンスを、オーディエンスが星野を応援しているかのような雰囲気の中、ライブパフォーマンスが無事最後まで遂行されると、Mt.FUJI STAGEには大きな拍手が響き渡った。
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