サカナクション
Mt.FUJI STAGEで超満員のオーディエンスが待機する中、サカナクションは同ステージの初日最後のアクトとして現れた。冒頭の「Ame(B) -SAKANATRIBE MIX-」から、彼ら独自の先鋭的なライブが展開される。多量のレーザー、鮮やかな照明、ズシンと腹に来る重低音の効いたトラック、山口一郎(Vo, G)による「SWEET LOVE SHOWER サカナクション」というこの日だけのアナウンスなど、そのどれもが観る者を高揚させていく。
山口をはじめ岩寺基晴(G)、江島啓一(Dr)、岡崎英美(Key)、草刈愛美(B)は横並びになってラップトップで「Ame(B)〜」をプレイしたあと、2曲目の「ミュージック」からそれぞれの楽器で演奏。バンドスタイルになった途端、山口は歌で感情を爆発させながら「アルクアラウンド」「夜の踊り子」と人気ナンバーを畳みかける。その盛り上がりはとどまることを知らず、「アイデンティティ」というもはや説明不要のキラーチューンも投下。Mt.FUJI STAGEはサカナクションの魔法によって歓喜のダンス空間と化す。
次の「ルーキー」では再びレーザーが飛び交い、レーザー光線の軌道に雨粒が映り込んでなんとも幻想的な風景となった。山口は「雨だー!!」と叫び、オーディエンスとともにこの状況を最高に楽しんでいる様子だ。2008年以来7年連続で「SWEET LOVE SHOWER」に出演しているサカナクション。彼らだからできるMCなしの名曲尽くしのパフォーマンスは、「Aoi」でクライマックスを迎えた。
セットリスト
01. Ame(B) -SAKANATRIBE MIX-
02. ミュージック
03. アルクアラウンド
04. 夜の踊り子
05. アイデンティティ
06. ルーキー
07. Aoi