SPACE SHOWER TV 25TH ANNIVERSARY SWEET LOVE SHOWER 2014

2014.8.29Fri 8.30Sat 8.31Sun 会場 山梨県 山中湖交流プラザ きらら

LIVE REPORT

「SWEET LOVE SHOWER 2014」終幕!

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「SWEET LOVE SHOWER 2014」全日程が終了しました。今年は約5万5000人の音楽ファンが集まる中、計57組のアーティストが個性豊かな熱演を繰り広げました。

3日間にわたるイベントの模様は、10月17日(金)、18日(土)、19日(日)にスペースシャワーTVにてオンエアされます。ご来場本当にありがとうございました。また来年お会いしましょう!

Photo by
岡田かなこ/上飯坂一/上山陽介/岸田哲平/釘野孝宏/古溪一道/SUSIE(50音順)

CLOSING DJ やついいちろう(エレキコミック)

湖畔の夜空を彩る花火が盛大に打ち上がったあと、SPACE SHOWER TV STUDIOにてイベントを締めくくる正真正銘のラストアクト、やついいちろうのDJが始まった。この3日間のクロージングDJでもっとも多くの人がブースを囲む中、諸葛孔明のコスプレで登場したやついは「晴れたら絶対かけようと思ってた」というRCサクセション「雨あがりの夜空に」からプレイをスタートさせる。

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前半は、マキシマム ザ ホルモン「恋のメガラバ」やandymori「クラブナイト」をはじめ、とにかく踊れるキラーチューンの連続。さすがはフェスのオーディエンスのツボを心得ているやついだけに、踊り狂う人の輪はどんどん大きくなり、そのテンションは天井知らずに上がり続ける。

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その後の後半はBUMP OF CHICKEN「天体観測」やCHAGE and ASKA「YAH YAH YAH」、フジファブリック「若者のすべて」をはじめ、みんなが1つになれる選曲で喜ばせる。そしてラストは「25周年もサバイバルするなんですごい! だけど50年、100年とサバイバルさせるぞー!」と、開局25周年のスペースシャワーTVを称えながらtrf「survival dAnce 〜no no cry more〜」をスピンし、観客と来年の再会を熱く誓っていた。

ウルフルズ

8月29、30、31日と3日間にわたって開催され、3つのステージを舞台にさまざまなアーティストが熱演を繰り広げた「SWEET LOVE SHOWER 2014」。LAKESIDE STAGEで大トリを務めるのは、今年2月に約4年半ぶりに活動を再開したウルフルズだ。

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軽快なSEが流れる中、トータス松本(Vo, G)、ウルフルケイスケ(Vo, G)、ジョンB(B, Cho)、サンコンJr.(Dr, Cho)とサポートメンバーの浦清英(Key)がステージに姿を現すとフィールドからは怒号のような大歓声が湧き上がる。トータスはマイクを手に取るとサンコンJr.が繰り出すビートに乗せて「せやな!」「せやせや!」という独特のコール&レスポンスを楽しんでから「ガッツだぜ!!」でパワフルにライブをスタートさせた。

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「SUN SUN SUN '95」「借金大王」をファンキーに届け、LAKESIDE STAGEを踊らせたウルフルズだったが、続いて披露した「ヒーロー」で会場の雰囲気は一変。しとしとと雨が降る山中湖畔にトータスの情熱的な歌声が響き渡り、エモーショナルな景色を描き出した。

u004.jpg「ありがとう。ひさしぶりです。ひさしぶりにウルフルズやってます」とトータスは笑顔で語る。そして自慢のバンドメンバーを紹介したあと、名曲「バンザイ〜好きでよかった〜」を歌い出した。バンドは盛大なシンガロングを浴びながら気持ちよさそうに同曲を演奏。間髪入れずにパワフルなロックチューン「ええねん」を披露し、本編6曲を全力で駆け抜けた。

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アンコールを受けて再登場したウルフルズ。トータスは「3日間のトリをとらせてもらって本当にありがたいです。ありがとう。しばらく活動休止みたいなのをしてたんですけど、またこれからこうしてやっていこうと思ってるんで。もし機会があったらいつでもどこでも観に来てください。ありがとう」と感謝し「ほんならもう1曲......やるで! 歌うで!」と観客を喜ばせ、ラストナンバー「いい女」を熱唱。大熱狂するオーディエンスに向けてトータスは「また来年会おうぜ! ウルフルズでした!」という言葉を送ってステージを締めくくる。ウルフルズが去ったあと、夜空に大輪の花火が打ち上がり「SWEET LOVE SHOWER 2014」はその幕を下ろした。

セットリスト

01. ガッツだぜ!!
02. SUN SUN SUN '95
03. 借金大王
04. ヒーロー
05. バンザイ〜好きでよかった〜
06. ええねん
<アンコール>
07. いい女

ザ・クロマニヨンズ

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5年ぶりの「SWEET LOVE SHOWER」登場となったザ・クロマニヨンズは、Mt.FUJI STAGEのトリを担当。甲本ヒロト(Vo)は叫びながらステージに登場すると、いきなり「突撃ロック」を熱唱する。真島昌利(G)は軽快なビートに鋭利なギターを絡ませ、ロックンロールショーの始まりを観客に印象付けた。

4人は時間が惜しいとばかりに、メロディアスな「紙飛行機」、パンキッシュな「ギリギリガガンガン」、赤々とした照明とスモークに似合う「炎」などを間髪入れずに畳み掛ける。フィールドにはライブハウスのような熱気と、野外の開放的な雰囲気が混ざり合い、唯一無二の空間が作り出された。

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途中でヒロトは「ありがとう!」「最高の夏を今日締めくくるぞ。楽しい秋のために!」と口にし、バンドはその勢いを落とすことなくシンガロングを誘う「グリセリン・クイーン」を披露した。またこの日のヒロトは饒舌気味で、Tシャツを脱ぎ捨てながらも「本当はそんなに汗をかいていません。ここでTシャツを脱ぐのはクセです。サービスでもありません。クセです。今、ゆっくりしゃべったのは、新曲をやるために心を落ち着かせるためです」とユーモアたっぷりに語り、クロマニヨンズ流のラブソング「キスまでいける」をプレゼントした。

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「ではそろそろ仕上げていきましょう!」という宣言を合図に、「タリホー」からライブはクライマックスへと突入していく。観客が拳を突き上げてメンバーと一緒に大合唱した「雷雨決行」、威勢のいいコール&レスポンスが繰り広げられた「ナンバーワン野郎!」を経て、ラストを飾ったのは「クロマニヨン・ストンプ」だ。4人は40分のステージで計11曲を演奏する大盤振舞いで、Mt.FUJI STAGEのラストアクトを完遂。ヒロトは「あー!! 楽しかった。またやらせてください! ロックンロール!」と叫び、マーシーも名残惜しそうに手を振りながらMt.FUJI STAGEをあとにした。

LEGO BIG MORL

「SWEET LOVE SHOWER 2014」FOREST STAGEのトリを飾るのはLEGO BIG MORL。カナタタケヒロ(Vo, G)が高らかにかきならすギターストロークから新曲「Hybrid」で演奏がスタートする。アサカワヒロ(Dr)とヤマモトシンタロウ(B)がヘビーなリズムを生み出し、その上をタナカヒロキ(G)とカナタによるツインギターが駆け巡る。よく通るカナタの歌声は強力なバンドアンサンブルに負けることなく、FOREST STAGEの後方まで広く響き渡りオーディエンスを熱狂させた。

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バンドはライブアンセム「ワープ」で観客を惹き付けると、疾走感あふれる「Wait?」を間髪入れずに投下。音の洪水に飲み込まれた客席は縦横無尽に揺れ動き、さらなる盛り上がりを見せていく。その後も彼らは重厚なバンドサウンドが特徴の「Spark in the end」や浮遊感のあるギターリフが印象的な「バランス」など新旧問わないナンバーで日の暮れたFOREST STAGEの温度を上昇させた。

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5年ぶりに「SWEET LOVE SHOWER」に出演した彼らは「3日目のこのステージの最後を僕たちが務めさせてもらいました。今日は本当にどうもありがとう」と感謝の言葉を述べる。そして10月に3年ぶりのアルバムをリリースすることを報告してから、ラストナンバー「RAINBOW」を披露。全15アーティストが熱演を繰り広げたFOREST STAGEのラストをフィールド全体を巻き込んだ大合唱で鮮やかに彩った。

セットリスト

01. Hybrid
02. ワープ
03. Wait?
04. Spark in the end
05. バランス
06. RAINBOW