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DAY2 08.31 SAT

8/31 SAT
(Text by Billboard JAPAN)

8月30日(金)から9月1日(土)まで、山梨県・山中湖交流プラザきららで開催される【SPACE SHOWER TV 30TH ANNIVERSARY SWEET LOVE SHOWER 2019】。

昨日から打って変わり、晴天に恵まれた2日目。新旧織り交ぜたセトリでオーディエンスを沸かせたNICO Touches the Wallsに続き、にはあいみょんが登場。現行J-POPシーンを牽引する存在を一目見ようと、エリアには人が溢れかえっていた。「今年も夏の曲を作ったので聴いてください」と紹介された新曲「真夏の夜の匂いがする」もお披露目しつつ、「マリーゴールド」をはじめとするヒットナンバーの連発で、充実したステージを見せつけた。

「友達と来てる人、家族と来てる人、1人で来てる人、どんな人達も僕らのステージでは精神的に誰も1人にしません!」と宣言して、にハッピーなサウンドを響かせたのはsumika。「「伝言歌」」「Lovers」と序盤から畳み掛け、中盤には最新シングル「Traveling」でクールダウンするも、「あなたの心にぶち込んでもいいですか?」とラストは「フィクション」で再び祝祭へ。

そして同じ頃、湖畔のステージには、LAMP IN TERRENのヴォーカリスト、松本 大がオンステージ。アコギからピアノまで、曲によって楽器を持ち替えつつ、力強さとセンチメンタルが共存した歌声を山中湖に響かせる。「必ずまた会いましょう。覚悟の歌を聴いてください!」と、最後は「BABY STEP」を高らかに歌い上げた。

周囲の山々に霧がかかり、どこか幻想的なムードが漂う夕暮れ時、に登場したのは、4年ぶりのラブシャ出演となるPerfume。「Future Pop」から「FLASH」へ、冒頭からバキバキのエレクトロサウンドとキレキレのダンスで魅せたかと思えば、「ありかどうございました〜」と挨拶の一言でも観客を魅了する。鍛え上げられたパフォーマンスで、様々な客層が入り交じるフィールドを制してみせた。

アルカラやnever young beachなど、個性派アクトが集まった。2日目のラストを飾ったのはOKAMOTO'S。現体制10周年の記念すべきステージ。バンドの意気込みに応えるように、「BROTHER」「ROCKY」と初っ端からジャンプしまくりのオーディエンス。もちろんメンバーも気合い入りまくりで、コウキのカッティング、レイジのビート、そしてハマのバキバキのベースが混ざり合い、最高のグルーヴが生まれていった。

一方、the telephonesやKANA-BOONらのアグレッシブなパフォーマンスが繰り広げられたのトリは、大迫力の生バンドを引き連れたKREVA。ソロデビュー15周年に突入しても、なお挑戦し続けるKREVAの鮮やかなパフォーマンスに、ファンならずとも釘付けになる。9月18日にリリースされる新アルバム『AFTERMIXTAPE』より「One feat.JQ from Nulbarich」では、もちろんJQもステージに駆けつけ、サプライズのコラボレーションにフロアの温度は一気に沸点を迎えた。

そしてのフィナーレは、2年ぶり8度目の出演となる[ALEXANDROS]。「Run Away」でショーをキックオフすると、地面はオーディエンスのバウンスで揺れに揺れ、夜空には美しいサウンドスケープが吸い込まれていくよう。その後もほとんどシームレスに楽曲を投下し、途切れず続いていくカタルシス展開に、客席のボルテージも右肩上がり。紛うことなきスタジアム級のバンドに成長した彼ら。「ワタリドリ」で生まれた巨体祝祭空間は、この3日間を通しても忘れられないハイライトになったはずだ。

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