RHYMESTER

イントロ「ダーティー」に導かれて勇ましく現れたRHYMESTERは、今やジャパニーズヒップホップのアンセムとなった「ONCE AGAIN」からその貫禄を見せつける。続く「付和Ride On」ではソカのリズムに乗せられてフィールドは早くも熱狂の渦に。ダイナミックなLEDライトとレーザー光線の演出も観客の心を高揚させる。

言わずもがなこの「Twilight Shower」にはヒップホップ勢が多数出演しており、RHYMESTERは後輩たちのパフォーマンスにいたく感銘を受けた様子。宇多丸は「ヒップホップははっきり言って逆風かもしれないけど、今日の皆さんのライブの数々を観たら俺すっげえ安心したよ! ヒップホップ負けるわけない! この前夜祭のほうをメインにしてやろうじゃないの!!」と吠える。Mummy-Dも「いつものゆるいMCをしようと思ったんだけど……俺らの後輩が素晴らしいライブをしてくれたおかげで、俺は今非常に緊張しています!」と気を引き締めていた。

快適な気温の中での「ちょうどいい」、夏の終わりにピッタリな「フラッシュバック、夏。」という、シチュエーションにふさわしい2曲のあとは「ザ・グレート・アマチュアリズム」「K.U.F.U.」ですべてのラッパーのアイデンティティを示した彼ら。そして「RHYMESTERは死なないぜ! ヒップホップは死なないぜ! みんなが選んでくれる限り!!」と叫び、おしまいに「The Choice Is Yours」を贈る。20年以上のキャリアを誇るベテラングループが、ヒップホップの持つ可能性を改めてオーディエンスに提示した夜となった。

セットリスト
01. ダーティー
02. ONCE AGAIN
03. 付和Ride On
04. ちょうどいい
05. フラッシュバック、夏。
06. ザ・グレート・アマチュアリズム
07. K.U.F.U.
08. The Choice Is Yours
01. ダーティー
02. ONCE AGAIN
03. 付和Ride On
04. ちょうどいい
05. フラッシュバック、夏。
06. ザ・グレート・アマチュアリズム
07. K.U.F.U.
08. The Choice Is Yours