サカナクション

日の落ちたMt.FUJI STAGEで超満員のオーディエンスが待機する中、サカナクションは同ステージのこの日最後のアクトとして登場した。その貫禄は冒頭の「ミュージック」から顕著に現れる。重低音のトラックに、感情の抑揚をコントロールした山口一郎(Vo, G)のボーカル、岩寺基晴(G)、江島啓一(Dr)、岡崎英美(Key)、草刈愛美(B)の演奏が加わった瞬間、観客が激しく踊り出す様は圧巻の一言だ。
3曲目の「ルーキー」からはレーザーも多用し、バンドが得意とする光の演出で魅せる。また楽曲の持つ雰囲気を壊さぬようイントロやアウトロにもたっぷりと時間を使い、踊らせるだけではなく聴かせる、考えさせる。サカナクションならではの独自性の強いライブスタイルは山中湖でも健在だった。


そしてライブ後半でメンバー5人が横1列になりターンテーブルの前に立つと「『バッハの旋律を夜に聴いたせいです。』REMIX」「ネイティブダンサー2013 REMIX」がスタート。それと同時に、動くドットの絵柄や「sakanaction」の文字がステージセット全体に映し出された。さらにレーザーは後方からステージに向かっても放たれ、いくつもの動く光の線がフィールド全体を包み込んだ。
山口は最後に「みんなまだ踊れる?」と話して「夜の踊り子」を投下。Mt.FUJI STAGEはサカナクションの“魔法”によって、多幸感あふれるダンス空間と化した。

セットリスト
01. ミュージック
02. アイデンティティ
03. ルーキー
04. 僕と花
05. 『バッハの旋律を夜に聴いたせいです。』REMIX
06. ネイティブダンサー2013 REMIX
07. 夜の踊り子
01. ミュージック
02. アイデンティティ
03. ルーキー
04. 僕と花
05. 『バッハの旋律を夜に聴いたせいです。』REMIX
06. ネイティブダンサー2013 REMIX
07. 夜の踊り子