渋沢葉
Mt.FUJI STAGEのオープニングアクトを務めるのは、今年6月にデビューしたばかりの女性シンガーソングライター渋沢葉。彼女は可憐なルックスからはイメージできない骨太な歌声と強烈なロックチューンで、まだ目が覚めきっていない来場者たちを叩き起こした。
鮮やかな蛍光グリーンの衣装を着た渋沢が「ワン、ツー、サン、ハイ」とカウントを取ると、1曲目「set me free」からライブをスタート。バックバンドが奏でるジャジーなアンサンブルに艶のあるハスキーな歌声を乗せ、オーディエンスを酔わせていく。そして「世俗的狡智」からはエンジンを全開にし、重厚なサウンドに負けぬ怒気をはらんだボーカルで強烈な存在感をアピールした。
「こんにちは皆さん。ここは日本の中の山中湖......」と、エッジの聴いたイントロにあわせてポエトリーリーディングのようなパフォーマンスから始まったのは、シリアスな音像が響く「ARE YOU PANPI?」。続けてドープなギターリフにあわせてハンドマイクで「破壊BOSSジャム聖鬼魔IIメイク」を歌い上げ、より深く"渋沢葉の世界"へと観客を誘っていく。
25分にわたるライブ中でMCはほとんどなく、ラストナンバーの「ダーリン」までストイックなステージを展開した渋沢。しかし、存在感のある歌声は観客を十分に魅了したようで、彼女が颯爽とステージを去ったあとには、温かな拍手が響いた。

01. set me free
02. 世俗的狡智
03. ARE YOU PANPI?
04. 破壊BOSSジャム聖鬼魔IIメイク
05. ダーリン