チャットモンチー
「SWEET LOVE SHOWER 2012」Mt.FUJI STAGEの最後を飾るのは、2人体制となってからは初めての出演となるチャットモンチー。既に新体制での彼女たちのライブを見届けているファンから今日初めて観る人まで、さまざまな層のオーディエンスでステージ前は超満員になった。
全員が期待に満ちた目を向ける中、ステージに現れた橋本絵莉子はキーボード前に座り、歪んだ音を奏でながら未発表の新曲を歌い始める。そして曲の終盤から福岡晃子が加わり、ドラムをプレイ。まさかの新曲スタートという展開に観客は驚きながらも、橋本の伸びやかな声と福岡のダイナミックなドラムに聴き入っていた。そして福岡の鳴らす高速のビートに乗せて「きらきらひかれ」が始まり、会場は一気にヒートアップ。ここで橋本が「こんばんはチャットモンチーです!」、福岡は「『SWEET LOVE SHOWER』ただいま!」と笑顔で挨拶し、ひさしぶりの「SWEET LOVE SHOWER」を楽しんでいる様子を見せていた。
その後は力強いリズムと高らかなボーカルが響き合う「ハテナ」、橋本のキュートな振り付けに合わせてオーディエンスも踊るミドルチューン「満月に吠えろ」と、今年に入ってからのニューシングルを連発。ここで福岡が「ご心配をおかけしましたが、チャットモンチー元気でございます(笑)。ずっと皆さんにもスペシャさんにも応援していただいて、ほんまにうれしいです。なので3人のときの曲もちょっとやりたいと思います」と語り、2008年にリリースしたシングル「染まるよ」を披露する。橋本がドラム&ボーカルを務め、福岡がピアノを奏でるという新しいスタイルで、彼女たちのチャレンジ精神をさらにアピールした。曲が終わると福岡は「どうよどうよ?(笑)」とオーディエンスの反応を見て、得意そうに笑顔を浮かべた。
続いては9月12日にリリースする、奥田民生プロデュースのニューシングル「コンビニエンスハネムーン」を演奏。ストレートなロックサウンドが印象的な新曲の後は、「東京ハチミツオーケストラ」「恋愛スピリッツ」と初期の楽曲を連続で披露した。「恋愛スピリッツ」では橋本が鳴らしたギターのストロークをループさせ、そこに福岡のベースと橋本が叩くドラムを重ねていく。この日何度目かの雨の中、2人は壮絶な音像と橋本の鬼気迫るボーカルでオーディエンスを圧倒。曲が終わると肩を組んで笑顔で手を振り、名残惜しそうに「SWEET LOVE SHOWER」のステージを去っていった。


01. 未発表曲
02. きらきらひかれ
03. ハテナ
04. 満月に吠えろ
05. 染まるよ
06. コンビニエンスハネムーン
07. 東京ハチミツオーケストラ
08. 恋愛スピリッツ