サカナクション

圧倒的なサウンドで魅せた、サカナクションの濃密ライブ

昨年までMt.FUJI STAGEでパフォーマンスを行っていたサカナクションが、今年はLAKESIDE STAGEに初見参。まず1曲目に演奏したのは、草刈愛美(B)と岩寺基晴(G)の息の合った太鼓から始まる「21.1」。スモークが焚かれた、この上なくドラマチックな幕開けに、どよめきにも似た声が湖畔にこだました。

圧巻の演出にフィールドが沸き立つ中、山口一郎(Vo,G)がカオスパッドを手に摩訶不思議な音色を響かせる。「SWEET LOVE SHOWER、用意はいいかい?」という山口の問いかけに、観客が両手を上げ準備万端の様子を見せると「明日から」がスタート。思わず体が反応する強烈なリズムに、フィールドが上下に激しく揺れた。

80年代風のキッチュなシンセと突き刺すようなギターが聴きどころの「Klee」の次は、草刈のグルーヴィなベースラインが観客を踊らせる「ネイティブダンサー」。そのままライブは中盤に突入し、定番曲「アルクアラウンド」「アイデンティティ」が続けて披露された。「アイデンティティ」では、躍動的なパーカッションにあわせて合唱が発生。その瞬間、ステージとオーディエンスの垣根が消え、一体感がフィールドを支配した。

「3年連続で出演させてもらってます、ありがとうございます」と感謝を述べつつ、「実は明るい昼間のステージは恥ずかしくて苦手で」と明かした山口。しかし「今日、このステージで昼に慣れた気がします」と語ると、観客からは祝福の歓声が起こった。

そしてラストは一昨年と昨年も最後に演奏した、ライブアンセム「ナイトフィッシングイズグッド」を熱演。厚みを増したバンドサウンドと、オーディエンスを巻き込むパフォーマンスはまさに圧巻。短い時間だったが彼らの現在の勢いと、貫禄を感じさせる充実したステージだった。


セットリスト
M-1. 21.1
M-2. 明日から
M-3. Klee
M-4. ネイティブダンサー
M-5. アルクアラウンド
M-6. アイデンティティ
M-7. ナイトフィッシングイズグッド


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