ピアノの音色が湖畔を染める、WEAVER渾身のステージ
Mt.FUJI STAGEのオープニングアクトとして登場したのはWEAVER。ピアノロックバンドという異色のスタイルで注目を集める3人は、ジャケットにネクタイという暑さもものともしないファッションでステージに現れた。
「楽しんでいくよ!」という杉本雄治(Vo,Pf)の挨拶に続き、1曲目はいきなりドラマ主題歌として大ヒットした「Hard to say I love you ~言い出せなくて~」。おなじみのイントロが鳴り響くと、フィールドも一気に沸き返る。杉本の哀切な歌声とピアノの旋律、奥野翔太(B)、河邉徹(Dr)が生み出すグルーヴが、会場の空気を一気にWEAVER色に染めていく。
続いては「トキドキセカイ」。曲の雰囲気は一転し、軽やかなリズムにオーディエンスも両手を挙げてノリまくる。「どうもはじめましてWEAVERです! こんなに朝早くからたくさんの人に集まってもらってほんまにうれしいです」という杉本のMCのあとは「僕らの永遠 ~何度生まれ変わっても、手を繋ぎたいだけの愛だから~」。リズム隊2人の鳴らす優しく力強い低音と、杉本の美しく伸びやかなボーカルが壮大なハーモニーを作り上げていった。
ラストを飾ったのは9月29日リリースのニューアルバム「新世界創造記・後編」から「管制塔」。ロックテイストの強いダイナミックなアレンジで独特の世界を提示していく3人。杉本の攻撃的なピアノと歌声に奥野のコーラスが彩りを加え、河邉は圧巻のドラミングでアンサンブルを支える。フィールドに集まったオーディエンスも息を呑んで見入ったり前方で腕を振り上げたりとさまざまな反応で応える。短い時間ながらも、彼らにしか作り出せないサウンドを存分にアピールした3人。演奏を終えると「この後も最後まで楽しんでいってください!」と、さわやかな笑顔を見せてステージを去って行った。
セットリスト
M-1. Hard to say I love you ~言い出せなくて~
M-2. トキドキセカイ
M-3. 僕らの永遠~何度生まれ変わっても、手を繋ぎたいだけの愛だから~
M-4. 管制塔